鈴木優太朗
「アイデアを支えるモノ!」
ごきげんよう。“すべてのこどもたちに「!」な体験を”をテーマに活動する
福岡の探究学習スクールCAN!Pラボの鈴木です。
今回ブログは「アイデアを支えるモノ!」というタイトルで書いていきます。
最後まで読んでいただけるとうれしいです!
遊びの中で見つかったもの
昨日CAN!Pラボの自由時間で
子どもたちのこんな場面に出会いました。
オセロの駒とボードをつかって新しい遊びを開発している二人。
みなさんが知っているオセロと遊び方がちがうんです!
はじめ二人はオセロで勝負をしていましたが
「なんか、オセロの駒って重ねるとカジノっぽくね?」
という一言からカジノごっこがはじまりました。
彼らのイメージはこんな感じ?

そこから
「じゃ、カジノゲームやってみよう!」
「ルールはどうする?」
と自分たちで新しい遊びを考えていました。
自分たちで考えた遊びを実際に自分たちでする中で
「もし、同点だったらじゃんけんで勝敗をきめよう」
「お互いの個数がわからないようにボードで間を隠してみよう」
と自ら遊び方を探究する姿がそこにありました。
この姿を見て
ここに「探究」のタネがあるんじゃないか?!
と思いこれらの出来事を分析してみました。
アイデアが生まれる瞬間
ではなぜこのようなアイデアが生まれたのでしょうか。
ここでこのアイデアが生まれるに至った条件を列挙してみます。
① オセロの既存の遊び方を知っている
「これが当たり前だ」と思う遊び方を知っているから
既存の遊び方を崩すことができたと思います。
② ほかの既存のものと掛け算できた
オセロの駒がカジノのコインに似ていることから
共通性を見出せたから従来の遊び方に掛け算ができたのではないでしょうか。
③ アイデアを誰も否定しなかった
「遊びたい」という二人の目的が一致していたから
お互い自由なアイデアを出しても否定せずに
「どうやったら楽しく遊べるか」に向かっていました。
アイデアが生まれる環境が整っていたように感じます。
「守破離」から考えるCAN!Pラボの目指す姿
二人の遊びを見ていると守破離の「破」の部分を見ているようでした。
「守破離」とはものごとを学ぶ基本的な姿勢、順序を意味します。
もともと武道や茶道で用いられた考え方です。
それぞれは
守…土台となる「基礎・基本」を忠実に守る
破…土台を守りつつも応用・改善を繰り返し「自己流」を目指す
離…それまでの「守」「破」にとらわれず「思うがまま」の境地に達する

身に着けることによって得られる姿は
守→基本に忠実な姿
破→変革をしていく姿
離→新しい価値を創造する姿
オセロの既存の遊び方を知っている
↓
崩して遊べるようになる
という様子は「守→破」の段階だったのではないかと思っています。
このブレイクスルーを支えるのは
一番はじめの「守」の段階です。
学習・探究にもある一定のフレームを設けて
忠実にやってみることの大切さを感じました。
まとめ
CAN!Pラボが掲げる子ども像は
「自立した学習者」
「熱中する探究者」
「思いやりのある協働者」
の3つです

この先に待ち受けているのは
「新しい価値の創造」ではないかと考えています。
3年間のCAN!Pラボを修了するころには
みんなの探究ステージが「離」にいるイメージです。
「新しい価値を創造」するための構えが備わっている。
そんな未来を想像しています。
実現できればめちゃくちゃ面白い社会になっていうのではないかと
勝手にワクワクしています。
子どもたちには「創造者」であってほしいと思っています。
”「やりたい」と思ってとりあえずやってみたら、やっていくうちに愛着がわいて
熱中してとりくむことができた。
結果としてふりかえるとすごいものができあがっていた。”
こんなプロセスを経ていってほしいと願っています。

CAN!Pラボは、そんな子どもたちの「やりたい」を支える場でありたいです。
これからも試行錯誤を重ねながら問いをつづけます。
私たちは子どもたちと一緒におもしろい社会を創造していく一歩を踏み出していきたいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!