「自分で決める」ってどういうこと?
- 鈴木優太朗
- 2024年5月15日
- 読了時間: 4分
おはこんばんにちは!福岡市城南区にある探究学習スクールの鈴木です。子どもたちの「やりたい!」を実現する塾をやっています!
今回は「自分で決める」ときに大切にしたいこと、についてお話します。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
それでは、どうぞ!
CAN!Pラボのプロジェクト
私たちCAN!Pラボは
1~3年生の低学年コース CAN!Pラボジュニア
4~6年生の高学年コース CAN!Pラボ
2つのスクールを開校しています。
今週でいけば、CAN!Pラボジュニアは重曹とクエン酸をつかった「火山づくり実験」、様々な粉を選んでつくる「ねんどづくり」を実施しました!

CAN!Pラボジュニアの火山実験!大爆発が起きるかな?
一方CAN!Pラボの方は、個人の「やりたい!」を進めるプロジェクト、通称「マイプロ」がスタートしています!

ペットボトルで雲を作る実験、振り方に臨場感あるなぁ...
自分で実験方法を調べて実験しました!
「自分で決める」を練習する場所
私たちCAN!Pグループは「自らの意志で選択と決定をし続ける人に溢れる社会をつくる」をビジョンに掲げて活動しています。
ちょっと堅苦しいですが、平たく言うと「自分で(意志をもって)決める」子が増えてほしいなぁ!というのが私たちの願いです。
その中でもCAN!Pラボでは「自分で決める」練習をします。

CAN!Pラボジュニア(1~3年)のホワイトボード。
2テーマ用意して、子どもたちに毎回どちらにするか決めてもらっています。
「2つの中から1つを選ぶ」といったものから「自分がやりたいことの中から選ぶ」といったものまで、段階は様々です。
そして練習する場所だから、どんな段階の子がいたっていいのです。
例えば
「何選んだらいいかわかんないから、決めてほしいー」
なら「自分で決めるレベル」は初級
「本当はAがやりたいけど、友達がやってるからB」
なら「自分で決めるレベル」は中級
「本でみたロボット作り、やってみたいからやる!」
なら「自分で決めるレベル」は上級
といった具合でしょうか。
(段階によっていいとか悪いはありません)
今いる場所から次の段階に一歩ずつ進める。そんな場であってほしいなと思っています。
そこに「本心」はあるんか?
「自分で決める」を支えているのは「本当はこう思っている」という「本心」だと考えています。

ピタゴラ装置、どうなるか考えて実行するの楽しい...

「なんかワクワクするんだよね」の火山実験
そんな中で
「本当は他にやりたいことがあるんだけど」
「なんかこれは違う...」
と思いながら、「本心」とは違う選択をしてしまうのはもったいないと感じています。
そうなってしまわないために、スタッフが子どもに問いかけます。
「これならどう?」
と提案することも
「ぶっちゃけどう思ってんの?」
と深堀りすることもあります。
その子の段階に応じた質問をします。(これがなかなか難しい)
ただ問いを投げかけてみると
「わぁぁ!こっちの方がやってみたい!」
「実は、納得がいっていなかった」
と「本心」を打ち明けてくれることがしばしばです。
正直なところ自分の「本心」を自覚していること自体、珍しいことなのではないかと考えています。だからこそ、スタッフは問いを投げかけ続けます。

本心はどこだ?!一緒に探っていこう!
そんなことを繰り返すからか、「自分で決めるレベル」の上級者が現れ始めました。
高学年のマイプロの例ですが
「自分のやりたいことなんてわかんない」
と言っていた子が
「次のマイプロで挑戦したいことが3つあるんだよね。どれにしよっかなー。」
なんて言っていたんです。
「自分で決めない」は悪いこと?
「自分で決める」練習を積む場がCAN!Pラボだと前述しました。
とはいえ「自分で決めない」ことが悪いことではありません。
はじめは人に決めてもらってもいいんです。
あるものの中から選んでいいんです。
大切なのは今、自分がどういう段階にいるのかを知ることです。
一歩ずつでも次の段階に進み、「自分で決めた」経験の喜びを味わってほしいと思っています。

見て!ロケットめっちゃとんだ!

俺たちでレモネードつくるんよね!

マンガかけたんだ!ここまでかけたことないから見てほしい!
「やったー!」といった声
「完成したぜ!」といった満足げな表情
「自分で決めた」から大きな喜びを手にする子もいます。
「自分で決めた」から、たとえ失敗したって、何度でもやり直します。
「自分で決める力」を身に着けさせる。そんなウルトラスーパーミラクルな手段手法はありません。
ときに関わるスタッフは「大人」「先生」といった肩書きを外しながら、子どもたちに問い続けます。
「こっちはどう?」
「ぶっちゃけどう思ってるのさ?」
フラットな関係性のなかで、子どもが何を感じているのか。といった「本心」を丁寧に見取る地道な作業をこれからも続けていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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