どうも!!
最近、CAN!Pラボでの粉ものブームに乗って、自分自身も粉もの料理に挑戦しているゆうやです!
餃子の皮やパン作りなど、一から作ってみると面白いものですね!
そして、1つできれば
「次はピザもできそうじゃない?」
と興味が広がっていくことも実感しています。
さて、今日は「自分のできること」×「だれかのためになる」という視点でCAN!Pラボの様子をお伝えします!!
あなたはなぜそれに取り組んでいるの?
CAN!Pラボのマイプロジェクトでは、自分で活動を決めて取り組んでいます。
「マインクラフトでお城を作る」
「トマトの葉を顕微鏡で観察する」
「木材でミニハウスを作る」
など、だんだんと自分のやりたいことを見つけて取り組める場面が増えています。
この時、その活動を選ぶ動機は、
「自分は作るのが好きだから」
「なんだか面白そうだったから」
「自分の大好きなものを再現してみたいから」
など、様々です。
その中で、最近では、
「だれかのために」
という動機が混じったプロジェクトが立ち上がり始めています。
それも、「誰かに貢献しなさい!」とか、「他者のためになることをしよう!」ということではなく、「自分のできること」と「だれかのためになる」が自然にクロスするようなイメージです。
自然と生まれる「できること」×「だれかのため」系プロジェクトです。
これがすごくすてきだと感じたので、ぜひ紹介させてください。
①弟のために踏み台を作る!
彼はこれまで、刀やカマといった武器や椅子を作ってきました。
その経験もあって、彼自身、木を使ったものづくりは彼にとっての「できる」ことでした。
あるとき、家で1年生の弟がキッチンで作業をするのに高さが足りないことから、お父さんに「踏み台があったらいいな」と言われたそうです。
「木で工作ができる」×「弟がキッチンで料理を手伝えるように」
というかけ算で、彼は踏み台作りに取り組みました。
慣れた手つきで組み立てていきます
これまで作った武器と踏み台
できた踏み台は、家で弟が使ったり、高いところにあるものをとるときに使っているよと
嬉しそうに話してくれました。
②もっといろいろな人に料理をふるまいたい!
こちらはたびたび紹介している「ラボレストラン」です。
(気になる方は、ぜひこれまでのブログをご覧ください!)
このプロジェクトはこれまで、
お店で食べたパスタを再現したい!
↓
美味しくできた!
↓
次はお母さんにふるまいたい!
↓
お母さんに喜んでもらえた!
↓
もっといろんな人に自慢のパスタを食べてもらって、喜ばせたい!
↓
「ラボレストラン」を開こう!
と進んできています。
今週は本番を想定してレストランリハーサル!
大人はお客さん役です。
本番に向けて、改善点を洗い出します。
「おいしいおパスタが作れる」×「人に喜んでもらえるように」
という彼女のかけ算はまわりも巻き込んで現在も進行中です。
③引っ越す友達にプレゼントしたい!
彼は、学校からCAN!Pラボへ来るなり、かばんを下す間もなく、
「今日、おれ武器づくりしたい!」
と言いました。
よくよく聞いてみると、
近々引っ越しをする友達がいるらしく、その子のために木で武器を作ってプレゼントしたいそうです。
彼はこれまで、アニメに出てくる武器をいくつも再現して作ってきました。
木の切断も塗装もお手の物!
きっと彼の中では、これまで武器を再現してきた経験が、友達を喜ばせることにも役立てられるのではないかと感じていたのでしょう。
それが、今回の
「木で武器を作ることができる」×「友達にプレゼントで喜んでもらいたい」
というプロジェクトになったのだろうと思います。
なぜ「だれかのためになる」は必要?
あくまでもCAN!Pラボで目指しているのは、「熱中する探究者」を育てることです。
一見、「だれかのためになる」ことは必要ないように思えます。
しかし、やはり「自分のできること」×「だれかのためになる」ということはとても重要だと思います。
私がそう考えるのは次の3つの視点からです。
①その子の自己効力感につながる
自分のできることが誰かの役に立ったという経験は、
「自分はだれかの役に立つことができるんだ」
「自分にもできることがあるんだ」
という自己効力感につながります。
そしてこれは、その子が自分の意志で人生を切り拓いていく上で、
大切な原動力になると考えています。
②将来の”仕事”につながる
「自分のできること」×「だれかのためになる」というのは、まさに”仕事”そのものなのではないでしょうか。
しかも、「自分のできること」を活かせるので、いきいきと自分らしさを発揮しながら
誰かの役に立つことのできる”仕事”です。
そんな、自分もみんなもハッピーになる”仕事”を経験すれば、
将来彼らが自分で仕事を見つけていくときに、よりよい働き方を考えられるのではないでしょうか。
③よりよい社会に貢献する。
「だれかのためになる」の「だれか」は、
始めは「友達」や「家族」かもしれませんが、
それが次第に
「学校の人」「地域の人」「日本の人」
と広がっていくと、次第に「社会」となってきます。
ラボレストランの例では、まさに
「CAN!Pラボの人」「お母さん」「アフタースクールに通っている関係者」
と広がりを見せています。
この経験を積み重ねていくことで、社会をよりよくしていくことに貢献しようと考えられる人が増えていくのではないかと考えています。
終わりに
ラボを運営する私たちCAN!Pのビジョンは
「自らの意志で選択し、決定できる人に溢れる社会をつくる」
ことです。
当然、子どもたちの中に「自らの意志」を育むことを軸にしていますが、
その先には、「社会をつくる」ことも考えています。
そしてCAN!Pラボでの様子を見ていると、
「自分のできること」と「だれかのためになる」は決して相反するものではなく、
むしろ
「自分のできること」×「だれかのためになる」というかけ算でお互いに強め合っているのだと感じました。
だからこそ、一人ひとりの「やりたい」を実現しつつ、その先にあるその子の将来や社会も見据えて活動を続けられればと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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