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そこに「問い」はあるんか?

  • 執筆者の写真: 鈴木優太朗
    鈴木優太朗
  • 2024年2月29日
  • 読了時間: 4分

おはこんばんにちは。福岡市城南区にある探究学習スクール「CAN!P」ラボの鈴木です。子どもたちの「やりたい!」を実現する塾をやっています。


今回お話するのは「問い」についてです。「問い」は、私たちが行う「探究学習」に必要なキッカケを与えてくれます。


子どもたちの実際の様子も含めてブログにしました!


それでは、どうぞ!


なぜ探究学習では「問い」が必要なのか


私たちが行う「探究学習」は、ざっくりいうと「自分で問いを立てて、自分なりの答えを探す」学習方法です。


このようなサイクルを経て、どんな時代の変化にも耐えうる「自分の頭で考える思考力・体力」を身に着けることを目的としています。


※文部科学省より引用


たとえば、目の前にいる子の10年後を考えたときに、今の「あたりまえ」は「あたりまえ」でなくなっている可能性があるのです。


子どもたちが変化した社会目の前にしたとき


「こんなの、、、学校じゃ習わなかったよ!聞いてないよ!」


となるのか


「いや待てよ、、自分で考えて調べながら解決してみるか...」


となるのかは、思考(かんがえる)して実際に試行(ためしてみる)する経験の有無がカギになっています。


そしてこの探究学習のサイクルのスタート地点にあるのが「問い」です。


この「問い」とは

・なんで?

・どうやったら?


という子どもたちの中から自然とでてくる「?」のことを指します。


ピタゴラ装置づくり

「ビー玉はどの角度から缶の中に入るかな?」


野球バットを作っていた少年

「もっと、おもしろくするためにはどうしたら...?」と考えて

野球ボールを作成。ブルペンを作り始める。


「問い」はいつ生まれる?


なんで?どうやったら?と考える問いですが、実は毎日子どもたちの中から飛び出してきているのです。


・なぜ空は青いんだろう

・なんでこんなに暇なんだろう

・もっとおいしいアイスはどうやったらつくれるだろう

・どうしたらもっと早く走れるんだろう

・どうやったら猫ふんじゃったを最速で弾けるだろう

・なんで夢をもたなきゃいけないんだろう


子どもたちの「問い」は挙げればキリがないほど、たくさん出てきます。しかしながら、問いがたくさんでるからといって「よし、○○の研究をしよう!」と実際に行動できる子は少数です。


それは日常で出てくる「問い」はシャボン玉のようなものだからです。出てきた!と思ったらいつの間にか忘れて、消えてしまいます。

「問い」はシャボン玉のようなもの

いつかは消えてしまう


なぜ問いは消えてしまうんでしょうか。


それは「問い」を「問い」だと認識していないからです。

「どうでもいいこと」「くだらないこと」だと思って、「そんなことはいいから、勉強しよう、ゲームしよう」と、忘れてしまうのです。子ども自らの感情から生まれたものであるにも関わらず。


「問い」がでるキッカケ


子どもたち自身が「問い」を拾うためには、まずは関わる大人が「問い」を見つけられることが必要です。


たとえば、野球ボールを作っていた子は


「なんかおもしろいことできないかな...」


とモヤモヤを抱えていました。


実はこの「モヤモヤ」に「問い」のタネがあるのです。

関わる大人が

「じゃ、どうやったらいいかな?」

「こんなのあったけど、なんかできそう?」

と質問をして、対話を重ねるうちに


「なら!ブルペン作りたい!」


と初めのモヤモヤは「やりたい!」という欲求に変化しました。


「でも、どうやったらできるんだろう...」


とまた次なるモヤモヤに出会ううちに「そっか、調べたらいいのか」と対処する方法パターンを見つけていくのです。

自分でストラックアウトをつくる姿


みんなでモヤモヤしよう

探究学習には「問い」が必要だというテーマでブログを書きました。

子どもたちからはいつでも「問い」が出てきています。出てきては消えゆくのが「問い」です。それらを大人が拾っていくうちに、子どもたちの中でこれが「問い」か!と思える瞬間を見ると、とてもうれしいです。


子どもたちが自分たちだけでプロジェクトを進めていく未来が待っているんだなあと感じています。



そこで「問い」にあふれる環境をつくるために


まずは関わる大人が

「はい!先生のいうこと聞いて!」

「そんなのいいから早くして!」

とはならないようにしたいものですね。


今後も、モヤモヤとワクワクを抱えながら子どもたちと過ごしていきます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 
 
 

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