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長崎裕也

とりあえず動いてみる

どうも!!ゆうやです!

5月18日土曜日に実施した『夢みる小学校』上映会は、とても充実した時間となりました!

参加していただいた方々と一緒に、具体的な現場ことや理想の教育まで、じっくり対話をすることができました!

今日は、そんなゆうやから「とりあえず動いてみる」というテーマでお話してみたいと思います!




動き出したくてうずうずする子どもたち

先週から、CAN!Pラボではマイプロジェクトがスタートしました!

自分の取り組みたいテーマを決めたら、まずは必要な材料の準備からです。


プロジェクトで必要なものをiPadなどで調べ、買い物リストを作っていきます。

と、いきたいところですが、意外とこれが進まないことがあります。

初めの計画はスタッフと壁打ちしながら決めていきます



例えば、トマトを育てることをテーマにした2人のチームの場合、

①手順を調べる

・植える時期は適切か

・いくつ種を買うのか

・土はどうするのか

・肥料はどうするのか

・支柱やネットは必要か


②買うものをリストアップする

・種

・支柱

・液体肥料


③買い出しにGO!


といった流れです。


しかし子どもたちは、①と②をすっ飛ばして、すぐに③の買い出しへGO!したがります。

動き出したくてうずうずしているのです。



私は「少し調べてからいこうよ~」と言い続け、

子どもたちは「いや、買い物にはやく行こう!」と言い続けます。なかなか話は進みません。


なぜこんな状況になったのでしょうか。




子どもと大人で見通しが違う

様々な理由がありますが、そのうちの1つは「子どもと大人がもっている見通しが違う」からではないでしょうか。


見守る大人としては、買い物に行った後で、「予算が足りない!」だったり、

買った後で「これじゃなかった!」となってしまう可能性が見通せています。


さらにその先で、

もう一度買い出しに行く

時間がかかる

子どもたちが成し遂げたかったところまで行きつかない


といった予想ができます。



また、お店に行ったとしても、


どの種を買えばいいんだろう?

どの長さの支柱を買えばいいのかな?


というところで決められなさそうだなと想像もつきます。


だから、調べてわかることは事前に調べておいたほうがいいと思うのです。



一方、子どもたちには、どこまで先が見通せているのでしょう?

もしかしたら、


種を買う→植える→水をやる→トマト完成!


と思っているかもしれません。


トマトに種類があることも、支柱の長さが様々であることも知らないのかもしれません。


それならば、すぐに買い物に行きたがるのもうなずけます。



ではそんな子どもたちに対して、「計画を立てなさい!」ではなく、どのようにかかわることができるのでしょうか?

次の①と②の二つの方法が思いつきます。




①大人の見えている見通しを伝える。

まずできることは、大人の目線で思っていることを伝えることでしょう。


あと3週間で準備することになるけど、最後までできそう?

トマトは種も苗も売ってるみたいだけど、どっち買う?


と、問うてみることで、子どもたちも見通しを広げられることがよくあります。


しかし、それでもすべてが見通せるわけではありません。


また、そもそも「とにかく動き出したい!」という子にとっては、そんな大人の声は耳から耳へ抜けていってしまうこともあります。

今回のトマト栽培プロジェクトでは、まさにこの状況でした。

そこで今回は、②の方法を取りました。




②とりあえず動いてみる

結局、動き出したくてうずうずしているしている子は、そのまま動いてみてしまうことも大切かもしれません。


今回は、なんだかよくわからないまま、買い出しに行きました。


案の定、お店に来てみると、


支柱っているの?

肥料は?

トマトはどの種類にする?

どうしよう、予算足りない!


と、判断が必要なことにたくさん気づいたのです。



おかげで、何を買うのか決めるのに、かなり時間がかかりました。


しかし、その中で2人は、商品のパッケージに書いてあることをよく読み、トマトや栽培について知っていきました。

そして2人でじっくりと話し合って、何を買うのか判断していきました。


買い物を終えた2人はとても納得した様子でした。

翌週、ラボの裏の畑にトマトを植えました!




考えるか、動くか

今回の場合、大人の助言に従って、事前にトマトについてじっくり調べてあれば、効率的に、よりよい判断ができたでしょう。


しかし、自分たちで実際に買い物に行き、その場で選択肢に触れることで、

「どのトマトにすればよいか?」

という問いに、子どもたち本人は”自然と”出会いました。


そして、その場で情報を収集していきました。これも、子どもたち本人が”自然に”出会った情報です。


「とりあえず動いてみる」ことで、自然と「問い」や「気づき」に出会います。



もちろん、よく考えて、計画的に動くことも大切です。


しかし、子どもたちからしたら、まずは動いてみて、そこでいろいろな問いに出会い、知らなかったことを知るということは、自然な流れなのかもしれません。




ラボでは、この「とりあえず動いてみる」ことで、自分の「気づき」や「やりたい」を広げている姿がよく見られます。

まずはできそうなラーメンから作ってみた

→もっとやわらかい麺にしたい!


手作りのレモネードを販売するためにチラシを作ってみる!

→どこで売る?何時から何時まで売ろうか?

検討することがまだまだあった!




最後に

今回は「とりあえず動いてみる」ということについて考えてみました。


もちろん、計画や見通しをもって活動することは大切です。


しかし、時には、わからないままであっても「とりあえず動いてみる」ことで、「問い」や「気づき」と”自然に”出会えることもあるのではないでしょうか。


そして、そこで得られた「問い」や「気づき」から、子どもたちは次の見通しを持つことができ、よりよい活動になっていきます。


「とりあえず動いてみる」は、遠回りのように見えて、実は近道なのかもしれません。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。







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