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  • 森本直樹

今こそ大事にしたい「失敗力」

こんにちは、森本です。


福岡市でCAN!Pラボという小学生向けの探究学習スクールを運営しています。


小学4年生~6年生までの子たちが自分の「すき」をとことん探究すべく、放課後の時間を過ごしています。


さて、そんなCAN!Pラボですが先週1週間を”アウトプットデイ”として、個々のプロジェクトを他のお友達や保護者の方にシェアをする機会をもちました。


アウトプットデイ当日を迎えるまでに私たちがアウトプットデイの意義についてどう考えていたのかを整理してみたいと思います。


探究学習のアウトプットをどう捉えるか


CAN!Pラボでは、7月末~8月末までの夏休み中は、全体で共通のカリキュラムではなく、生徒個々に興味のあること・やってみたいことをプロジェクトとして進行する期間としました。


CAN!P全体で夏休み中は様々な野外体験等のイベントも別で走らせており、開校曜日通りに生徒が登校しなくなるため、個々の状況に合わせて活動を進めていきました。


ですので、十分にアウトプットデイまで時間があり準備ができた子もいれば、なかなか取り組む時間を確保できず数日でできる範囲の活動を選択した子など、個々に様々な背景がありました。


どの子も自分に許された時間の中で、探究する姿勢を見せてくれていました。






そもそも、探究学習は平たい表現でいうと”評価”が非常に難しい側面があります。

一般的には「点数」や「順位」のような数字が尺度となるものに私たちは慣れています。


今回のアウトプットデイに向けて、子どもたちが準備し、実際に披露したものは数字ではかれるものではありません。私たちも、数字で他の人と優劣をつけるような評価はしたくありません。


アウトプットデイまでに、1人ひとりの子がどんなことを考え、どんなことに躓き、どんな姿で準備を進めているのかという過程にこそ価値を見出しています。


この価値観に沿って考えると、「やってみてうまくいった」ということばかりが正解ではなく、「やってみたけどうまくいかなかった」ということすら尊いものになります。(実際にそんなアウトプットをしてくれた子もいました)


だからこそ、余計に分かりにくいんですね。



いつか「失敗」も乗り越える瞬間が来るからおもしろい


ここで実際にアウトプットデイに向かうAくんの姿をご紹介します。


Aくんは、この夏「自分でゲームを作る」というプロジェクトを進めていきました。比較的登校してくる時間もあったので、スタッフと一緒にゲーム作りを進めていきました。


Aくんの”願い”は、「自分の作ったゲームをみんなにプレイしてもらいたい」というもの。結果的に、プログラミングソフトの「Scratch」を使用しゲームを完成させ、披露することができました。




私が真にAくんの成長を感じているのは、ゲームを作りあげた事実以上に、そこまでの過程での姿です。


実は途中でゲームづくりが思うようにいかず、「もうだめだ、、、」と床に大の字になってあきらめそうになっていたそうです。

思っていたようにプログラムが組めず、自分でバグがどこで起きているのかを何度も何度も修正しながら少しずつ進めてきました。


Aくんは諦めずに最後まで完成させることができましたが、紆余曲折あっての完成でした。

だからこそ、自信に満ちた姿が表情から伝わってきました。


、、、


たまたまこのブログでは文量の都合上Aくんを取り上げましたが、どの子にも大なり小なり「思うようにいかない」というプロセスを経て、アウトプットデイ当日を迎えています。


その乗り越え方は様々であり、既に自分なりに1つ山を越えたアウトプットをシェアできた子もいれば、今はまだ乗り越える手前の姿を見せてくれた子もいました。


「うまくいかなかった」と堂々と話せることも尊い姿の1つであり、その経験が次のチャレンジにつながっていくのは間違いありません。



「失敗力」を子どもの時から身につけよう!


大人はつい、子どもたちが正解を正しく出していることに価値をおきがちです。もちろんこの力も必要な場面もたくさんあります。


受験やテストなどはその典型でしょう。しかし、そこに向かう際に正解を出すだけに価値を置きすぎるのは危険だと思っています。


私自身が今社会人として働きながら痛感するのは、働くうえでは正解がよく分からない問題にぶつかる機会のほうが圧倒的に多いということです。


話を分かりやすくするために身近な例でいくと、新規事業を作っていくときは、誰も正解を持っていません。


2022年にCAN!Pラボというスクールを立ち上げました。おかげさまでたくさんの子どもたちに通っていただけていますが、そうならない未来だってあり得たのです。


自分たちで仮説を立て、現場で試してみてカリキュラムを都度修正し、「ああでもない」「こうでもない」と悩みながら、今でも日々改善を繰り返し続けています。


「うまくいかない」ということを前提にして、そこから成功につながるまで試行錯誤を続けるしかありません。


これはCAN!Pラボの子どもたちが、プロジェクトの中で経験している試行錯誤する姿と重なるものがあると思っています。


たくさん失敗できる子どものうちに失敗して、失敗にへこたれず向き合い続ける子たちになっていってほしいと思っています。その「失敗」は宝物であり、人生の支えになってくれるはず。



最後に。


ー アウトプットデイの準備をみんなで盛り上げる雰囲気、当日の保護者の方が温かくエールを送ってくださる姿、子どもたちが堂々と自分のプロジェクトをシェアする姿 ー


どれも最高でした。






日頃応援してくださっている皆様に感謝申し上げます。


次回のアウトプットデイも楽しみにしていてくださいね。

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