子どもたちにとっての「作る」
- 長崎裕也
- 2024年5月10日
- 読了時間: 4分
どうも!!最近、甘夏の皮を煮込んでピールを作ってみたゆうやです!
ラボで子どもたちがレモンスカッシュを作ったことに刺激を受けて自分もやってみました!
苦味を抜くのにすごく時間がかかりましたが、なんとか美味しくできました。
今日は、ラボでの子どもたちの様子を見ながら、「作る」ことの価値や魅力について書いてみたいと思います。
「作る」とは?
CAN!Pラボでは、子どもたちの「やりたい!」を実現するために、「つくる」「ためす」「表現する」をベースにした活動をしています。
「作る」はこれらの活動のうちの1つです。
これまで、ラボでは様々な「作る」に挑戦してきました。
いす「作り」
木で自分だけの刀「作り」
食品サンプル「作り」
ホットケーキ「作り」
プリン「作り」
この「作る」という活動には、何だか魅力的な響きがあります。
一方で、「作る」ことは、
子どもたちにとってどんな価値があるのか?
どんな成長につながるのか?
ということも気になります。
子どもたちの成長や学びにつながることとして、
本を読む
計算練習をする
漢字を書く
スポーツに取り組む
などもありますが、これらとはどんな違いがあるのだろうか?
ということも気になります。
そこで、今回は、子どもたちの様子を振り返りながら、「作る」ことについて考えてみたいと思います。
①ユニークであれ
CAN!Pラボでは、「熱中する探究者」になるために、次の5つのことを大切にしています。

最近のラボの活動では、この中でも特に「ユニークであれ」という姿をよく見かけます。

ホットケーキでハンバーガーを再現!
ホットケーキを作っていく中で、
「レタスやお肉をはさんだらハンバーガーみたいになりそう!」という
アイデアが生まれました!

みんな目が充血した充血アニマルズ…
紙粘土でうさぎを作っていると、うっかり赤の絵の具がついてしまいました。
そこから「目が怖い」うさぎが生まれ、他にも作ってみようと
アイデアが広がっていきました。
ちょっと怖いけどなんだかくせになります。
算数の計算問題や、漢字の練習では、どうしても正解は1つになることが多いです。
一方で、何かを「作る」時には、自分のアイデアや思い付きを取り入れる余白があります。
どちらが「良い」か「悪い」かという話ではなく、その特徴には違いがあるということです。
そう考えたときに、「作る」という活動には、多かれ少なかれ「自分で決められる余白」があって、そこが子どもたちのユニークさを表現できる場になるのではないでしょうか。
②自信につながる
自分で何かを作り上げたとき、子どもたちはとても誇らしげな顔をしています。

食品サンプルのレタス作り
湯煎したロウをぬるま湯に流して作ります。
1回目はおたまにロウがへばりついてしまい、失敗。
しかし、その反省を生かして、2回目では見事成功しました。

完成したレタスを別のスタッフにも見せていました。
彼は、食品サンプル作りをするか工作をするか選ぶ時、
「食品サンプル作りは難しそうだな」と思っていたそうです。
しかし、実際に完成してみると
「やってみたら意外と簡単にできた」
と話していました。
そして、「今度は、えびもやりたい」と
また別のものも作りたいという意欲がわいてきたようです。

アニメに登場する武器を再現しています。
彼は最近、好きなアニメに登場する武器を再現して作っています。
初めに完成した作品は、本物にかなり近い見た目で作られていました。
私もそのアニメが好きだったので、ついハイテンションで彼の話を聞いていると、
「次はこの武器を作るんだ」と話してくれました。
彼はそれからもいろいろな武器を再現して作っています。
1つ完成するごとに、「ねえ見て!」と見せに来てくれます。
自分の手で作品を作り上げるごとに、彼の中には、「自分で生み出すことができる」という自信がじわじわと湧いてきているのではないでしょうか。
このように、自分で「作る」ことで、
①自分で「作りあげた」という確かな手ごたえを感じる
↓
②「自分にも素敵な作品が作れる」という自信が湧く
↓
③「また何か作りたい!」と意欲が湧く
↓
④また「作る」
↓
・
・
・
という好循環が生まれるのではないでしょうか。
「作る」こととは?
ここまで、子どもたちの「作る」活動の様子を見ながら、「作る」ことについて考えてみました。
今回、子どもたちの様子から見えた「作る」ことの価値は、
①ユニークさを発揮できる。
②自信と意欲を引き出し、「やってみたい」の好循環を生む。
の2つです。
「作る」ことの魅力や、「作る」ことが子どもたちにどのような価値をもたらすのか、少しだけ見えてきた気がします。
一方でまだまだ、「作る」ことには様々な特徴があるはずです。
子どもたちと一緒に「作る」ことを通して、さらに深めていければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Comments