こんにちは 鈴木です。
高校教員からCAN!Pに転職しました。
入社して3週間が経ちました。
昨日よりもよいものを求めてスタッフと「あーでもない」「こーでもない」と熱く語れる場がCAN!Pにはあります。お話ができる度に喜びを噛みしめて、「ここへ来てよかったなー」と思う毎日です。
さて、私は先日LCL(Learning Creator's Lab)という団体での研修に参加しました。この研修で学んだ探究活動について、CAN!Pラボに何か一つでも還元できたらと考えています。
はじめに、探究とは
研修では探究のことを「見えないなりゆきを追い求める」と、言われていました。
そして探究はさらに、「探」の活動と「究」の活動に分けられるとのこと。
「探」とは、探検。探して自分の「知っている」を広げる活動。
「究」とは、研究。「知りたい」と思ったテーマを追究する活動。
つまり
子どもが「なんだこれは!」「やってみたい!」と思う好奇心から
「続けてみるとどうなるかな?」「気になるからずっと見てみよう」という行動までの一連の流れを探究と言います。
子どもの探究を深めるためには、そのための環境や場が必要です。
そして、環境や場を活性化させるのは「なんでも面白がる」大人です。
「なんでも面白がる大人」ってどんな大人?
「なんでも面白がる大人」については次の2つがあると思っています。
① まず、自分もやってみる
② 意味をとらえなおす
① まず、自分もやってみる
絵を描いている子・外遊びをする子・学習に取り組む子。熱中するモノは様々ですが、実際に大人も一緒になってやってみることが「なんでも面白がる大人」の一歩だと思います。
先日CAN!Pラボのメンバーと一緒にレクリエーションをしました。
チームでボールを回してタイム更新を狙う活動。
面白がっている子もいれば、早くやりたくてしょうがない子、ほかのことが気になる子。
その子がどう感じているのか、外から見るよりも解像度高く見ることができました。
子どもの立場に立ってみると、
「この点が気になっているのか」
「こんなことを大切にしているのか」
「今はほかのことがやりたいのか」
と気づきを得られました。
外で見守っていると分からなかった点が多いです。
② 面白がる
研修のなかで「面白がる」を「意味のとらえなおし」だと定義されていました。
子どもとの接し方という具体的な例を見てみましょう。
例えば、
子どもが道端の雑草を触りたくなったとき
「汚れちゃうから、触らないで」
次の予定があるけど、子どもが立ち止まって何かを見つめているとき、
「次の予定があるから、早くしてほしいな」
宿題をせずに、遊んでばかりいる子に、
「そんなことばかりしていて大丈夫かな」
判断をする前に、いったん立ち止まって目の前の出来事を捉えなおしてみることもひとつの手段だと思います。
「汚れちゃうから、触らないで」
⇒「それほど気になることがあるんだ」
「次の予定があるから、早くしてほしいな」
⇒「何に対して熱中しているのかな」
「そんなことばかりしていて大丈夫かな」
⇒「この子はどんなことに価値を感じて、やりたくなってしまうんだろう」
のように、意味や価値観の捉え方を変えてみると、
フラットに物事を考えられる一歩になるかもしれません。
フラットに考えられれば、多様であることが前提になる。
子どものどんな姿も態度も受け入れられるし、
そのうえで「今」という瞬間を一緒に楽しめる。
探究をするにあたってこういった型を大切にしていきたいです。
自分は「なんでもおもしろがる大人」か?
この問いを投げられた時に現時点では自信をもって「はい」とは言えません。
振り返れば「面白がろうとしている」そこに打算があったり、次の予定を考えて予定調和させようとしてしまう自分がいるのが正直なところです。
ただ、何事も型から入るもの。「そういう大人になろう」とするよりも、「目の前の出来事を子どもと一緒に楽しもう」という姿勢で1つ1つの出来事を面白がっていきます!
言うのは簡単で実践するのはすごく難しく、面白がれる大人になりましょう!と言ってすぐに変化できる方は少ないのではないでしょうか。
まだまだ、改善できることもたくさんあります。
それでも、よりニュートラルに。より濃い時間を子どもたちと過ごせるように。と思いながら、読んでくださったみなさんと一緒に「変化を面白がれる大人」になれると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
これからも、子どもだけでなく、子どもに関わる大人たちもHAPPYになれるようにと願いを込めてブログで発信して参ります!どうぞよろしくお願いいたします。
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