top of page
検索
  • 執筆者の写真鈴木優太朗

成果だけがすべてじゃない。

こんにちは。CAN!Pラボの鈴木です。

「すべての子どもたちに“!”な体験を!」をコンセプトに活動しています。


CAN!Pラボでは子どもたちの「つくる」「試す」「表現する」をとことんやりこむ場所です。これまでにおかしづくり、理科実験、リアル逃走中などのさまざまなプロジェクトを実施しました。子どもたちと一緒に試行錯誤しながら取り組む時間がラボにはあります。


9月後半~10月は新しい場所で新しいプロジェクトに取り組みました。


新施設で初めてのプロジェクト「動画編集」


今回は

「自分を表現する」

「他者の表現をみる」

という体験を通して

自分のことを知る」ようになるためにはどうしたらいいか。


ということで、


子どもたちが動画編集を通して、興味を持って「できた!」体験を

獲得できるようにプロジェクト設定しました。


プロジェクトの期間は3~4日。

1日目で題材を使って動画を完成。

2,3日目で自分で撮影または引用した動画を編集。

最終日に完成した動画をみんなにアウトプットする上映会をしよう。

というのが今回の流れです。


ちなみに上映会の様子はこちらです。



私たちは子どもたちに


子どもたちが最低限の編集技術をつかって動画を作成できる

最後の上映会はみんなで楽しむ場にする


ことを目標にしました。


ところが実際にやってみると

・ 題材に興味をもてない

・ つくりたい動画がわからない


といった壁にぶつかり、上映会自体の開催が難しいのでは?と思われました。

しかし、スタッフの伴走と子どもたちの楽しもうとする力のおかげで、なんとか上映会開催ができるような方向に進んでいました。


前置きが長くなりましたが、

そんな活動の中での

Aくんのドラマについてここでお話させてください。



さて、来週は上映会!と準備を進めている段階で

Aくんが言いました。


オレ、上映会やりたくねぇ。


どうしてしたくないのかを聞いてみると、自分の思うような動画の題材が思い浮かばない。中途半端な状態で発信をしたくない。とのことでした。



Aくんは人前で自分を表現することが大好きな子です。たまにふざけがいきすぎて周りの子たちから「もうやめて」「あっちいってて」言われることもしばしば。ほんとうは「友達となかよくしたい」と思っていながらも、ふざけて他の子の関心を引いてしまうことにAくん自身、困っている様子でした。「オレだって変えようと思ってんだよ」という一言が忘れられません。


そこでいったん、動画を完成させることをやめて

最後の上映会はみんなで楽しむ場にする

に向けてどんな関わり方ができるかをAくんと相談しました。


「参加はしてみるわ。」

「声をだしたりして上映会を盛り上げてみるね。」

とAくんは言ってくれて


みんなが楽しめるようにできることをする」というのが共通の目標になりました。


そして迎えた上映会当日。

Aくんは準備に困っている子たちに対して「ここはこうしたらいいんだよ」と編集の仕方を教え、発表前の前座をして場を盛り上げるなどして場に関わっていました。


「みんなが楽しめるようにできること」を自分なりに考えて関わる姿に本人の気概を感じました。終わったあとの本人の嬉しそうなそして満足げな表情がとても素敵でした。


オレだって変えようと思ってんだよ」と周りと仲良くしたいあの頃のAくんが大きくなった瞬間を見られたような気がしています。



成果だけがすべてじゃない


今回はAくんについて取り上げましたが、上映会でできあがった動画はどれもクオリティの高いものばかりでした。みんなの頑張りと「この場を楽しくしたい」という思いが子どもたちの中からあふれでてくるからこそ出てきたアウトプットです。


「できた!」という体験は動画編集が「できた!」ことも大切で

自分がどう関わることが「できた!」かどうかという

目に見えない部分も大切だと私は考えています。


素晴らしい動画をつくる子の努力はとても尊いものだし、今回のAくんのように自分なりの関わり方を考えて行動できることだって尊いものです。


共通するのが「成果」だけではなく「過程」にも目を向けておかなければ、その子自身のドラマを知ることはできません。


その子自身が今どんな状況で、何に興味をもって、どんな関わり方の一歩を踏み出すのか。そんなサイクルに1からサポートするのが、私たちCAN!Pラボの探究学習です。


今回の動画プロジェクトでは、成果よりも大切なことをAくんから学べました。


成果だけがすべてじゃない。

過程にも目を向けてその子のドラマを知り、次の一歩を一緒に踏み出す。


そんなあり方をこれからも目指し続けます。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。






閲覧数:47回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page