おはこんばんにちは。福岡市城南区にある探究学習スクールの鈴木です。子どもたちの「やりたい!」を実現する塾をやっています。
前回のブログでは「大アウトプットデイ」についてお話しました。先週は、子どもたちがそれぞれの「やりたいプロジェクト」を探していました。今週は全員の「やりたい」テーマが出そろったので、プロジェクトをスタートさせました!
プロジェクト「進化するオムライス」の計画
さて、今回はなぜ「大アウトプットデイ」をするのか。という意味についてお話させていただきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
それでは、どうぞ!
まず、アウトプットデイって?
アウトプットデイとは「プロジェクトで培ったこれまでの頑張りを、参加してくれる皆さんと認め合う場」だと説明しています。
アウトプットデイまでの流れは以下の通りです。
①子どもたち個人のやりたいプロジェクトを決める
②計画を立てる
③試行錯誤しながらも取り組み(ここが主)
④アウトプットデイでその過程を発表
最終発表でよく陥るパターンがあります。それは成果物のクオリティの高低で子どもの頑張りを評価(〇×でジャッジ)してしまうことです。だからこそ、このアウトプットデイでは成果物よりも過程に目を向けるようにしています。具体的には「ここは子どもたちと一緒に創り上げる場」だと参加する方へお伝えするほどです。
お弁当の「たまごやきチャレンジ」上手にできるかな?
いざ、実食!めちゃくちゃ上手にできたね!
※うれしそうですが、彼が作ったわけではありません。
ではなぜ、「“大”アウトプットデイなのか」
これまでに多くのプロジェクトを子どもたちは実践してきました。はじめは発表自体に照れくささを抱えていた子どもたちですが、考えをまとめて発表するほど立派に成長していると感じています。
子どもたちの様子を見て感じたことがあります。それは「自己満足」で終わってしまうことです。ただ「自己満足」自体はとても尊いものです。そして「自分はこれまでできたんだ!」と思えること自体は素晴らしいことです。しかし、子どもたちが社会に出た時「これやりたい!!」「でもまあ頑張ったし!」だけだと少しもったいない気がするのです。
(「自己満足」というよりか「自己完結」といった方がニュアンスは近いのかもしれませんね。)
ジオラマづくりの様子
もしかしたら、本気で作ったジオラマが、制作会社の目に留まるかもしれない。気になって続けていた結晶の研究から、今世紀最大の発見につながるかもしれない。そういった可能性がどのプロジェクトにもあると思っています。
そうなるかもしれないのに、プロジェクトを自分の中だけでとどめているとどうでしょう。発信もせずに「周りは理解してくれない」と悲劇の芸術家になってしまうのは悲しいです。
では、これから子どもたちが自分の成しとげたい夢をかなえるときに必要なものは何でしょうか?一生懸命頑張る?努力?もちろん大切です。自分の内側を育てるためには必要なことでしょう。ここであわせて考えたいのが「誰かに応援して、支えてもらう」ことです。
時には周りの力を借りてでも、自分の夢をかなえられるようになってほしいと思っています。
もう子どもたちは今いる「自己満足(完結)」のステージから抜け出すタイミングに来ていると思っています。だからこそ、今回のアウトプットデイは“大”と銘打って、保護者の方だけではなく、CAN!P関連スクール「民間学童きりんアフタースクール」に所属する低学年の子たちや、その保護者の方々へとオープンな会にできたらと考えています。
テーマは「集大成」
発表は3月22日(金)に実施します。
小学6年生の子たちは「小学校最後の」アウトプットデイ。4・5年生は「今年度最後の」アウトプットデイです。今回は「集大成」というテーマでプロジェクトをスタートをさせました。
テーマ発表すると、子どもたちは
「集大成ならさ、もっといいものつくりたい」
「お家の人に喜んでもらいたい」
と言っていました。
子どもたちに「え、なんでそんなにカッコつけとるん?」と言われたスライド
「最後の」とつくとなぜか力がみなぎるのです。そして、見てくださる方の層も広がる。これは本気でとりくまなきゃ。
そして言葉の力を借りながらも、「最後に思いっきりやってみたいテーマ」を子どもたちに決めてもらいました。
理想を理想のままで終わらせない。そのためには理想と現実の「ふわふわ」と「カチカチ」をバランスよくとっていくことが大切だと思っています。
①ワクワクするようなテーマ設定
②現実にするための計画と振り返り
この2点を大切にしながら、子どもたちと一緒になって考え、試し続けます!
次回はその「理想」と「現実」を結びつけるためにやったことをブログにします。お楽しみに!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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