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  • 執筆者の写真鈴木優太朗

「大人も試行錯誤する」

こんにちは!鈴木です。

“すべての子どもたちに「!」な体験を”がコンセプトの

探究学習スクールCAN!Pラボを運営しています。


5月も半ば、今月のテーマは「試行錯誤」というテーマで活動しています。

内容については「お菓子作り」と「理科実験」の2ラインを

子どもが選択するかたちをとっています。


第2回を迎えた先週。

子どもたちの「なんで!?」「すげえ!」「どうなってんの!」という

「!」を持つ姿にたくさん出会えました。


特に今週実践した、「完全再現?!お菓子作り」ではあの混ぜるお菓子を再現しました。




「酸っぱい!」

「どんな粉を混ぜたからこうなるの?」

と驚きから疑問へ転換。自分で仮説を立てて検証するプロセスが見られました。



準備の段階で


お菓子づくり、実験には道具が必要です。

時間内に完成できるように配分を調整・実験に適した道具を100均で購入。


実際に前段階で試してみると、失敗。



どうしたらいいのだろうと大人も悩みます。


さらに子どものタイプも様々。

今日少しでも「探究」できるように声掛けや準備をスタッフと行います。

あーでもない、こーでもないと対話を重ね、実践をしてみて失敗して改善する。

子どもの「!」と思う姿に出会えてその喜びをスタッフや保護者の方々と共有できる。

次は、どうアプローチしたらいいかを反省とともに改善へつなげる。


そのプロセスを経てみて「あれ?これって大人も試行錯誤してない?」と思いました。



子どもも大人も探究者


子どもが探究するためには、一緒に大人も探究する必要があると思います。


例えば、「いつも遅刻をする人」から「時間は守りなさい!」なんて言われたら

「え?なんであなたの言うことを聞かなくちゃいけないの?」って思いますよね。


むしろ、「できてもないことを人に要求するなんて、なんてやつだ!」

と反感を買われても仕方ありません。

 

子どもに「探究学習」を提供する以上は、

大人の探究する「態度」を見せ続け、一緒に探究することが大事だと考えています。



一緒に探究することで培われる力


1997年にカナダの心理学者アルバート・バンデューラ氏『社会的学習理論』で 

子ども対象におこなった興味深い実験について記されていました。


実験内容は、ビニールの人形相手に

大人が怒鳴ったり、たたいたり、蹴ったりする。


そして、それを見た子どもが人形に対して

どんな振る舞いをするのか」を観察するものでした。

  

実験の結果、

人形を乱暴に扱う大人を見た子どもたちは、人形に対して乱暴な振る舞いをし、

人形と遊んだ大人を見た子どもたちは、人形に対して乱暴な振る舞いをすることはありま 

せんでした。


実験の結果からバンデューラは

人間の行動は他者の行動を見るだけで学習する」という理論を打ち立てました。


この理論をもとに

大人が探究している姿で、子どもはさらに探究するのでは?

と思い、じゃ大人が探究してみようと仮説を検証していきたいと思っています。



一緒に探究して手に入れたいもの

 

探究やそのプロセスを通して手に入れられる力は

自己効力感」だと考えています。

簡単に言うと「自分ならできる」「自分ならきっとこれを乗り越えられる

と思っている認知の状態のことです。

 

この「自己効力感」をすこしでも増やしたいというのが

大人も一緒に探究するねらいです。


なぜなら、無数に広がっている選択肢を目の前にして

「どうせやっても無理」

「自分にはできない」

そんなことを思い、目の前の選択を妥協することがあってほしくないという鈴木の思いがあります。


「自分がやりたいからやってるんだ」

と自己決定をして

これからの社会をおもしろくする子たちが少しでも増えると嬉しいなと考えています。


「子ども」と一括りにして伝えていますが、大人も同じ人間として

同じステージを生きる者として、私たちも一緒に成長していきたいです!


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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