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  • 長崎裕也

「やってみたい」が見つからない?

どうも!!最近、家でミニ水耕栽培を始めたゆうやです!

「お部屋に緑がほしいなあ」

「自分で野菜育てたいなあ」

と思い立って始めてみました!!


今日は、そんなゆうやが見たCAN!Pラボの様子をお届けします!




今週のラボプロ!

CAN!Pラボでは、いくつかのテーマから自分で内容を選ぶ「ラボプロ」と自分でテーマを決めて取り組んでいく「マイプロ」があります。


今週まではラボプロに取り組み、次回からマイプロに入る予定です。


今週のラボプロでは、「段ボール工作」「食品サンプル作り」「自分で決めたこと」からひとつ選んで取り組みました。



「段ボール工作」

「段ボール工作」では、一人で没頭して取り組む子もいれば、スタッフや他の子と相談しながら進めている子もいました。




没頭して取り組んでいます。


スタッフと相談中…


私は教員から転職してCAN!Pにやってきました。そんな私から見ると、子どもたちが自分で動画を見ながら、工作を進めていく姿に感心してしまいます。


「自分で説明を読んで自分でやる」というのはすごいことだと思います。

当たり前のように思うかもしれませんが、私が教員をしていた時には、なかなかそのような姿を見られませんでした。学校では、分刻みのスケジュールの中で大人数を一斉に指導しなければならないため、大人がひとつひとつ説明して進度をそろえることが多かったからです。


しかし、子どもたちが自分で作品を作り上げていくというのは、

「読解力」をのばす

「自分で」作り上げたという感覚を得る

という大事な瞬間なのだと思います。ラボではこのような瞬間がとても大事にされているなと感じます。





「食品サンプル作り」

「食品サンプル作り」では、ろうそくを溶かしてお湯にぽたぽたとたらして、エビの天ぷらを再現しました。



ぬるま湯に融かしたロウを流し込み、天ぷらの衣を作っています!






おいしそうですが、食べられません…



どのようにしたら天ぷらに近い色になるのか考え、いろいろな色のクレヨンを混ぜ合わせていく様子は、まるで実験のようでした。「なかなかロウが融けない」「熱くてボウルが持てない」といった小さなアクシデントも、みんなで試行錯誤していました。


中でも、印象的だったのは、融かしていたロウにお湯がたくさん混じってしまったというアクシデントです。それに対して、ある一人の子は、ロウを冷まして固め、お湯と分離することで対処したのでした。

ロウは冷ますと固まってしまうことを応用して、アクシデントに対応する姿に頼もしさを感じました。




やってみたいが見つからない?

さて、来週からはマイプロが始まります。

そこで、子どもたちはラボプロに取り組むだけでなく、マイプロでどんなことをするかについても考え始めています。


しかし、中には、なかなかやりたいことに挑戦できない子もいます。


実は「やってみたいことに挑戦する」までには、いくつかの段階があるのではないかと考えています。それが下の図です。

ラボでは、マイプロに入っていくまでの段階を下の図のようにとらえています。





特に、マイプロが始まろうとしている今の時期には、そもそも「①なにをしたらいいかわからない」というところで立ち止まっている子も多いです。




無意識に作ってしまう「制約」を取り払う


子どもたちの中には、「あなたは何がしたい?」と聞かれた時に悩んでしまう子もいます。しかし、実は「やってみたいことが全くない」というわけではなく、「その時には口に出せない」のではないかと思います。


なぜなら、その時に聞かれる「やってみたいこと」とは、子どもたちからすると、


①自分がこれまで見聞きしたことのあることのうち、

②ラボにあるものでできそうなことで、

③自分にもできそうな見通しが持てることで、

④他の人から無理だといわれなさそうな、

「やってみたいこと」


のように、無意識のうちにたくさんの制約がかかっているかもしれないからです。

ここまでしぼられると、なかなか言い出せませんよね。



しかし、そういった制約を気にしなければ、きっとやってみたいことはいろいろとあって、それは日頃の生活の中でぽろっと口からこぼれています。


「プリンつくりたいんだよね。」

「火を起こしてみたい。」

「一からラーメン作ってみたい。」


こういったつぶやきを大切に、そしてそれを実行に移せるよう、なるべく制約を取り払ってあげたいのです。

そのためのサポート体制や環境をラボでは作ろうとしています。


必要な道具や環境を整える。

(特に、ラボには3Dプリンターや工具などのモノづくりの道具はたくさんそろっています。)


なんとなくでもいいから、完成までの道のりを調べる。

(タブレット端末や本で調べられるようにしている。)

(その専門分野の知識をもつ人とつながりのあるスタッフがいることも!)


そして最後は「そんな無理な」と思われそうなことも背中を押してあげる。

(スタッフが「ラーメン作ってみたいって聞いて、私もすごく楽しみになった~!!」と本気で伝えたところ、その子も一歩踏み出してみることに!)


こうして、「やってみたい」にくっついているいろいろな「制約」を取っ払っていくことで、マイプロへの階段を少しずつ登っていけるようにしたいと考えています。



さあ、次回からはいよいよ本格的にマイプロの始まりです。

子どもたちがどんな挑戦をし、どんなことを学んでいくのか、伴走する私たちも楽しみながら、支えていきたいと思います。



最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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