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  • 執筆者の写真鈴木優太朗

「言わないと、わからないよ。」

ごきげんよう。「教育をもっとおもしろくする!」をテーマに

探究学習スクールCAN!Pラボで活動する鈴木と申します。


今回お話するのは学習(※CAN!Pラボでは”チャレンジラボ”と呼んでいる時間です)で行っている「ふりかえり」について。


ラボでは放課後16:30から40分の時間をつかって

子どもたちが設定した課題に取り組みます。

課題の内容は宿題や自主的な課題などさまざま。


学習が終わると


目標は適切だったか

とりくみ方は達成に向かえていたか

自分で課題を選択できていたか


など、スタッフと一緒に「ふりかえり」を行っています。



実はこの「ふりかえり」はじめうまくいきませんでした

「どうだった?」と聞いても

わからない」「知らない」と返ってくることが少なくありませんでした。



「質問のしかたがわるかったのでは?」と聞き方を変えたり

「タイミングが適切ではなかったのでは?」と様子を見ながら調整したり

スタッフと試行錯誤していました。


そしてここで仮説が生まれました。


そもそも、今の状態を言語化するのって難しいのではないか


というものです。


大人は「言わなきゃわかんないよ!」と思い

そもそも子どもは「なんて言ったらいいかわかんないよ!」と思っているのかもしれない…ということです。





Cさんとあるスタッフの実際のふりかえり


ス「きょうはどんな目標で学習にとりくんだの?」

子「今日はぜったいに課題を終わらせる!を目標にしてがんばった!」

ス「課題は何にしようとして達成できた?」

子「宿題の漢字1ページと、ラボの算数のプリント8枚!」

ス「すごいね。目標をかなり意識しているように見えたけど、何か工夫したの?」

子「そう!今日は達成できるように、集中できる場所を選んだよ!」


大人から感じたことを言葉にして伝えてあげることで

子どもは自身が達成というゴールのために、場所にこだわったということを認知できます。

Cさんは次も目標達成のために場所は入念に選んでいる様子でした。



言葉というカードを選ばせる


「今日の○○さんはこんな風に見えたけどどう?」ということで


「ちかい!」「そうそう!」

「いや、ちがうかんじがする…」

などと返答が返ってきました。


そうやって答えやすい質問から、自分の感情と似ているものを選ぶことで言葉の幅を広げていくのではないでしょうか。


インプット量が少ないままアウトプットするのは困難。だから、ふりかえりという場で言語化の手伝いをします。



アンミカさんも「白だけで200色あんねん」というくらい

例えばこどもの「つかれた」1つとってもいろんな意味があるのかもしれないですね。

「大変そうだね。今日はなにか体力をつかうことがあったの?」

「きつそうに見えるけど、体調でも悪いの?」など。


あんまり聞きすぎると「うるさい!」といわれてしまうかもしれませんが。


とはいえ、いつまでもスタッフがふりかえりにつくわけにはいきません。


子どもが直面しているさまざまな段階に応じて、手を放していくことも今後は必要になってきます。

「ふりかえり」1つとってもていねいに子どもと向き合いたいです!




最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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